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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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自家製ベイズシステム

チューリングが開発していたのは,自家製のベイズ・システムだった。特定のメッセージを暗号化する際に用いられたエニグマの設定を突きとめるというのは,原因の逆確率の古典的な問題だった。チューリングがどこでベイズの手法を拾ってきたのかは明らかでない。自力で再発見したのか,それともどこかで戦前ケンブリッジ大学で一人孤独にベイズの法則を擁護していたジェフリーズについて聞きかじってそれを取り入れることにしたのか。わかっているのはただ1つ,チューリングもグッドも統計学者ではなく純粋科学者だったから,反ベイズの姿勢にそれほど毒されていなかったということだけだ。

シャロン・バーチュ・マグレイン 冨永星(訳) (2013). 異端の統計学 ベイズ 草思社 pp.134
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