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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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統合主義者と細分主義者

統合主義者は,細分主義者のことをこう批判する。彼らは,例えばデンマークで捕まえたスズメや,南アフリカで採集した植物といったものを観察する際に,細かな特徴——色調が明るいか暗いか,大きか小さいか,スズメなら足のけづめが尖っているか尖っていないか,植物なら葉柄が太いかどうか——に目を凝らし,少しでも違いがあれば,別種とみなすべきだと主張する。そうすることで彼らは,生物界を過剰に分類するだけでなく,分類学の論文に,無益な名前を不当に詰め込んでいるのだ。すべては自分のエゴを満足させるためである。

キャロル・キサク・ヨーン 三中信宏・野中香方子(訳) (2013). 自然を名づける:なぜ生物分類では直感と科学が衝突するのか NTT出版 pp.106-107
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