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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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過剰摂取

1957年,スコットランドの保健省は,深刻な状況——発育不全,嘔吐,衰弱——が多数の幼児と子供に出たという騒ぎがあったことを報告した。何人かは死亡した。原因は食べ物の中のビタミンDのレベルが高すぎたことだった。非常に大勢の子供が,ビタミン過剰症に罹っていた。体内の過剰なビタミンDはカルシウム過多を引き起こし,その結果,骨,柔組織,腎臓が損なわれる。保健省が介入し,子どもが摂取するビタミンDのレベルを下げさせた。その結果,騒ぎは下火になった。

ビー・ウィルソン 高儀 進(訳) (2009). 食品偽装の歴史 白水社 pp.298
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