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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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カルフの箱庭療法

河合によれば,カルフの箱庭療法は,創始者であるローエンフェルトの世界技法をユング心理学の考え方で解釈し直したもので,ローエンフェルトはそもそも,フロイトの精神分析の理論を子どもの遊びにもあてはめて分析する自動分析の流れに対し,解釈や転移といった考え方なしに子どもを治療でき,視覚や触覚などの感覚的な要素の多い技法として世界技法を編み出した。
 カルフはこの世界技法を学びながらも,ユングから学んだ心理学の考え方を加味して自らの技法を発展させた。ユング派分析家の資格を持たないカルフがユング研究所の分析家たちを納得させるには哲学的背景をふまえた方法論を確立する必要があったからである。そのため,カルフの初めての解説書となる本書はどうしても解釈に傾きがちになっていった。

最相葉月 (2014). セラピスト 新潮社 pp.154
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