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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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政治的な権利?

このような考え方を受けて,「動物には心があるのだから,私たちと同じような権利を与えるべきだ」と主張する人たちも出てきた。しかし,それは行動主義の定説と同じくらい間違っている。ペットは,小さな人間ではなく,ヨウムであればヨウム,イヌであればイヌという独自の種だ。それでは,彼らを扱うときには優しさや気配りが必要ないかといえば,もちろん必要である。たとえば,ヨウムは知能が高いし,本来は群れで生活をする動物なので,常に相手にしてもらえるような環境が必要だ。このため,ヨウムのペットを一日中ひとりで留守番させておくのは残虐にほかならない。しかし,だからと言ってヨウムに政治的な権利が与えられるべきだということにはならない。

アイリーン・M・ペパーバーグ 佐柳信男(訳) (2010). アレックスと私 幻冬舎 pp.285-286
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