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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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見たら生む

『体内感応説』によれば,ジャンプする猫にせよお気に入りの絵画にせよ,妊娠中の女性が見たものは生まれてくる子供に刻印される。そして母親から胎児へ向かう感応は良いことではないのが普通だった。
 13世紀,ローマのある貴婦人が獣のような毛と鉤爪をもつ男の赤ん坊を産んだ。専門家は,この異形は居間に飾られていたクマの絵画を貴婦人がことさら愛でていたせいだとした。ローマ教皇マルティヌス4世は,クマの絵画や像をすべて破壊するよう命じた。

ネイサン・ベロフスキー 伊藤はるみ(訳) (2014). 「最悪」の医療の歴史 原書房 pp.79
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