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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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誰が予想したか

工業化されたヨーロッパの下水道は,本来工場排水と生活排水を運ぶように設計され,排泄物は想定していなかった——もっとも都市住民は脱法的に脱糞することで知られていたが。上水道が導入されると,家庭の衛生は向上したが,汚水溜めがあふれ,近隣に悪臭と病気を生み出した。
 19世紀初めには,裏庭の汚水溜めの問題が相当深刻になったため,パリとロンドンの住民は汚水溜めを市の下水道に接続することを許可された。これは,ウンコを窓から投げ捨てたり,裏庭に溜めて通りに漏れ出させるよりは進歩したかに見えた。しかし都市の下水道はこれほどの量の人糞を受け入れるように設計されていない。人類がこんなに大量のウンコを発生させるなんて,誰が思っていただろう?

デイビッド・ウォルトナー=テーブズ 片岡夏実(訳) (2014). 排泄物と文明:フンコロガシから有機農業,香水の発明,パンデミックまで 築地書館 pp.120
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