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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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宗教と正義

 日本語では「独善」だが,英語の場合「自らを正しいと信じる」という意味の「セルフ・ライチャネス」が「正義」の観念と結びついた時に,宗教の問題が始まるといってもいい。つまり,正義の根底には人を裁くという行為があるからである。人間の正義はかならずしも神の正義と一致しているわけではない。むしろ,あさはかな人間の知恵には限りがある。それにもかかわらず「神の」正義をふりかざし,自分の宗教だけが「真実」であると主張する人間が,人間を裁いてきたのが宗教史といえないこともない。

ハロラン芙美子 (1998). アメリカ精神の源 中央公論社 p.151
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