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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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リンチとサード・ディグリー

法が頼りにならない場合,アメリカの伝統的な解決策はふたつあり,1920年代のロサンゼルスではそのふたつが——群衆によるリンチと第三度(サード・ディグリー)が——ともにおこなわれていた。リンチは南部の奴隷監視員の遺産で,人々は当然の報いを受けさせるために集まり,みずからの正義に酔いしれながら犠牲者を殺害した。第三度は北部の都市の警察官が使いはじめたもので,専門家がもっと計画的に容疑者を痛めつけ,首に自白調書をくくりつけて方の正式な手続きの場に送り込むのを目的としていた。1920年代前半にクー・クラックス・クランがアメリカで第二の絶頂期を迎えるにつれ,都市でもリンチが見られるようになり,第三度はリンチの代替手段として警察署内でおこなわれた。

ケン・オールダー 青木 創(訳) (2008). 嘘発見器よ永遠なれ:「正義の機械」に取り憑かれた人々 早川書房 pp.111
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