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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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スナーク効果

いま,1から9までの数列を頭に浮かべてみてほしい。1は左端,9が右端になるような数列を浮かべる人が多いのではないだろうか。私たちは,数字の表象を脳の中,心の中に持っている。脳の中の数字は,空間の右に行くほど大きい数字(左に行くほど小さい数字)というものになっていると言われており,この数字の表象の特徴のことを指して,メンタルナンバーラインと呼ぶ。
 脳内にそういった数字の表象があるために,大きい数字に反応する際には右手,小さい数字に反応する際には左手で反応すると,その逆の組み合わせで数字に反応する場合よりも,ずっと早く反応ができる。このことを心理学の専門用語で「スナーク」効果と呼ぶ。これには文化がかなり貢献しているようで,数字にあまり触れていないアメリカ人の9歳以下の子どもではスナーク効果は起こらないとされているし,数列が欧米と逆で,右から左に数字を書いていくイラン人では反対方向のスナーク効果が起こるらしい。

妹尾武治 (2014). ココロと脳はどこまでわかったか?脳がシビれる心理学 実業之日本社 pp.70
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