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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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本質は意地悪

ヒトは協力行動をやむを得ずしているのであれば,親切行動を見たときに,その行動の意図が認知できずに,不自然さを感じるのは当然です。また,親切行動が不自然な行動と認知されていることから,ヒトの本質には親切心があるわけではないのかもしれないということも示唆されます。マキャベリ的知性仮説(ヒトは複雑な社会生活環境へ適応するために脳と知性を進化させたという仮説)に基づけば,ヒトは生き残るために,いじわるを積極的に身につけてきた可能性さえあるのです。そうであればむしろ,ヒトの本質はいじわるなのかもしれません。この点については,引き続き多角的な研究の発展が望まれます。

中野信子・沢田匡人 (2015). 正しい恨みの晴らし方:科学で読み解くネガティブ感情 ポプラ社 pp.184
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