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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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失業・精神衛生・自殺

スウェーデンとフィンランドの実績からわかるように,失業が精神衛生上のリスクを伴うものだとしても,それが自殺という結果を生むかどうかは国の政策次第である。また,うつ病患者や自殺者・自殺未遂者の増加といった問題を医療で解決できるとできるのも誤りである。もちろん抗うつ薬のおかげで,失業という現実に立ち向かう元気を取り戻す人も少しはいるだろう。しかし,うつ病の根本原因が失業である場合,そこをどうにかしなければ患者は戻らない。スウェーデンはそれを理解していたからこそ,ALMPに積極的な投資を行ってきた。

デヴィッド・スタックラー,サンジェイ・バス 橘 明美・臼井美子(訳) (2014). 経済政策で人は死ぬか?:公衆衛生学から見た不況対策 草思社 pp.209-210
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