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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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受け入れられるリスク

さらに近年,生物多様性の「ゆりかご」としての水田が注目されているが,水田はそもそも食料生産の場であるため,生産か保全かといった価値観の対立を生みやすい。農業という行為は単一の生き物(作物)を高密度で育て,ほかの生き物(害虫や雑草など)を排除する行為である。ここで,水田で虫が死んではいけないという農業の基準値がつくられたら,食料生産どころではなくなってしまう。「何をどれだけ守ればよいか」という保全目標についての議論はここが最も難しいところであり,ゴールはまだまだ見えない。欧米では大変盛んな保全目標をめぐる議論が日本ではほとんどみられないのは,健康影響における「受け入れられるリスク」について日本ではほとんど議論されないのと同様の状況である。

村上道夫・永井孝志・小野恭子・岸本充生 (2014). 基準値のからくり:安全はこうして数字になった 講談社 pp.222
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