忍者ブログ

I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

適合性が問題

科学と宗教の論争は,とりあえず,「ある特定の宗教的信条はある特定の科学的知識と知的に両立できるのか,それともできないのか」という問題として理解することができる。死後の生への信仰は,現代の脳科学の発見と衝突するのだろうか。聖書の信仰と,人類とチンパンジーが共通の祖先から進化したとする説は両立できないのだろうか。奇跡の信仰は,物理科学が明らかにしてきたような厳格な法則のもとにある宇宙という世界観と相容れないのだろうか。あるいは逆に,量子力学の諸理論は,人間の自由意志と神の行為への信仰に支持と確証を与えるのだろうか。本書のタイトルは「宗教と科学——何が問題なのか?」であるが,この疑問に対する答えの一つは「いま挙げたような事柄の知的両立可能性(適合性)が問題なのだ」というものである。

トマス・ディクソン 中村圭志(訳) (2013). 科学と宗教 丸善株式会社 pp.5
PR

bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

Copyright ©  -- I'm Standing on the Shoulders of Giants. --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]