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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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扱いにくい相手

知能検査が手間どるのは,科学的に妥当な方法で行うのに心底苦労するからだが,タコ自身のせいでもある。タコは気まぐれなのだ。「ちゃんと課題に取り組んでくれる日もあれば,やる気がない日もある」と,ボールは言う。「今日はお腹が空いていないとか……」。彼女は気を静めるかのように,ちょっと口をつぐんだ。「とにかく,タコを研究して十分なデータを集めるには,根気が必要なんです」。堅苦しい研究文献でも,思わずいらだちが表に出てしまうこともある。ボールは研究仲間と分担執筆した迷路に関する論文で——きちんとした学者らしい文体で——こう結論付けている。“タコの学習能力の調査における主な障害は,被験者として相対的に扱いにくいことにある”

キャサリン・ハーモン・カレッジ 高瀬素子(訳) (2014). タコの才能:いちばん賢い無脊椎動物 太田出版 pp.169
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