忍者ブログ

I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

別の見方

永い生物学的歴史で考えた場合,知性がより洗練され,突出していったのは,魚類,爬虫類,両生類,鳥類,哺乳類の出現という脊椎動物の歴史に呼応し,霊長類の真猿類から類人猿に至る流れの中にこそ読み取ることができる。そして,その一連の道程を通じてぼくたちヒトの心が獲得された。これが知性や心についての大枠でのとらえ方かもしれない。そもそも,脊椎動物と無脊椎動物という家系の相違からしてその歩みは異なったもので,霊長類以外の面々,とりわけ無脊椎動物の一群に「霊長類」ということばを称号的に与えることなどナンセンスである。「海の霊長類」への違和感にはこのような見方が根ざしている。なるほど,これは首肯できる見方ではある。
 しかし,別の見方も可能ではないだろうか。

池田 譲 (2011). イカの心を探る:知の世界に生きる海の霊長類 NHK出版 pp.309-310
PR

bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

Copyright ©  -- I'm Standing on the Shoulders of Giants. --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]