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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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子殺しの歴史

人類学者のライラ・ウィリアムソンによる各文化の調査から,子殺しは,あらゆる大陸のあらゆる種類の社会において行われてきたことがわかっている。これは非国家の狩猟採集集団や村落(その77パーセントは容認された子殺し習慣を持っている)に限らず,先進的な文明社会でも起こってきたことだ。近年まで,世界中の赤ん坊の10パーセントから15パーセントは生後すぐに殺され,一部の社会ではその数字が50パーセントにも達していた。歴史研究者のロイド・デモースの言葉を借りれば,「どんな国家も,もとをたどれば子どもを生贄にしていた。どんな宗教も,最初は子どもを切り刻んだり殺したりするところから始まった」のである。

スティーブン・ピンカー 幾島幸子・塩原通緒(訳) (2015). 暴力の人類史 下巻 青土社 pp.74
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