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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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快楽は返し波の中

バウマイスターによれば,サディズムも同じような軌跡をたどる。攻撃者は被害者を傷つけたことへの嫌悪感を経験するが,その不快さはいつまでも続いてはくれず,最終的には攻撃者を安心させ,活気づけるような反対の感情が出てきて,攻撃者の平衡状態をニュートラルに戻す。そして残酷な行為を何度かくり返すうちに,活気を取り戻すプロセスがどんどん強化され,嫌悪感は以前よりも早く消え去っていく。最終的にこれが主体になると,プロセス全体が楽しみのため,高揚感のため,そして強い欲求のために働くようになる。バウマイスターが言うように,快楽は返し波のなかにあるのだ。

スティーブン・ピンカー 幾島幸子・塩原通緒(訳) (2015). 暴力の人類史 下巻 青土社 pp.327
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