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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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理性と科学に基づいた

話は戻って1922年,ウォルター・リップマンは,知能テストが本格的に広がれば,テストの監督者は「神権政治の崩壊以来,知識人が手に入れられなかった強大な権力を持つ地位につく」と予測した。チョーンシーは実際,ETSのトップとして,擬似大臣の役割を果たすのを希望した。それはチョーンシー家の先祖たちが米国の国づくりを助けるため手がけてきた作業を一歩進めたものであり,近代化でもあろう。チョーンシーは日記で,自分の考えを言葉にまとめるのに苦労しつつも,ウィリアム・ジェイムズの有名な一節をひねって表現している。「私が打ち立てたいと望んでいるもの」は,「感情と伝統ではなく,理性と科学に基づいた,宗教の道徳的等価物である」。

ニコラス・レマン 久野温穏(訳) (2001). ビッグ・テスト:アメリカの大学入試制度 知的エリート階級はいかにつくられたか 早川書房 pp.87
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