忍者ブログ

I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

四体液・四気質説

殺人犯で食人性の性犯罪者であるジェフリー・ダーマーの裁判中,ミルウォーキーの住民は34ある傍聴人席の1つを確保しようと,午前2時から行列をつくった。彼らが睡眠を犠牲にしたのは,ダーマーの犯罪の残虐な詳細を聞くためではなかった。それならテレビやラジオでも聞けるからだ。そうではなくて,人々はこういう凶悪な犯罪を犯す男の顔が見たかったのである。情緒的適応は容貌にあらわれるという見方には長い歴史がある。古代ギリシャ医学の四主液(血液,黄胆汁,粘液,黒胆汁)説では,鬱病患者は黒胆汁が過剰であり,むくんでいて色が浅黒いと書かれている。黒胆汁が多いためにおこるその他の病気にはヒポコンドリー(心気症),てんかん,ヒステリーがあり,その1つ1つが特定の肉体的な兆候と結びつけられていた。

レズリー・A・ゼブロウィッツ 羽田節子・中尾ゆかり(訳) (1999). 顔を読む:顔学への招待 大修館書店 pp.49-50
PR

bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

Copyright ©  -- I'm Standing on the Shoulders of Giants. --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]