忍者ブログ

I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

退屈の機能

たとえば,最近退屈していた時間のことを思い出してみよう。カルガリー大学のピーター・トゥーイに言わせると,退屈というのは機能を持ったツールなのだそうだ。現在の人間関係や日々の雑事に自分は満足していない,ということを自覚させてくれるツールである。長々と続くスピーチや長時間のフライトで退屈している時など,自分ではどうしようもない時もあるが,退屈な状況から自力で抜け出すことが可能な時も多い。退屈のおかげで,正しい選択をしていないことや,新しい状況で心を閉ざしている自分に気づくことができる。また興味深いのは,多くの人は退屈を嫌うのに,その時々の退屈にちゃんと対処していることだ。そしてそういう気分はやがて過ぎ去る。退屈を事前に想像すると耐えがたいものに思えるが,皆さんはこれまでの人生で数えきれないほど退屈を経験し,そのたびに有効に対処してきたのである。

トッド・カシュダン,ロバート=ビスワス・ディーナー 高橋由紀子(訳) ネガティブな感情が成功を呼ぶ 草思社 pp.92-93
PR

bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

Copyright ©  -- I'm Standing on the Shoulders of Giants. --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]