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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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家は借りるもの

もし,世の中に「家は借りるものだ」という感覚が一般的になれば,空き家は減ると私は考えています。50代,60代でも借家や賃貸のマンションに住んでいれば,相続によって実家に戻る人は確実に増えるはずです。
 ところが,今の50代あたりは,まだまだ持ち家志向が強いようです。かつては,いい年をして借家に住んでいると,親戚から「あの婿はなんだ?家も建たんのか」といわれましたが,その名残がまだまだあるようです。とくに,高額所得者に自宅所有意識が強いようで,お金を稼いだら,まず家やマンションを買うというのが当然のことのように考えられています。
 諸外国を見ても,必ずしもそうではありません。驚くほどの金持ちも,「そのうち飽きるから」などといって,家を借りて住んでいる人が多くいるのです。
 日本では逆に,「お金がない人が家を借りている」という意識がまだ一般的です。そうした意識もまた,空き家問題の原因のひとつだと私は考えています。

天野 隆 (2015). やってはいけない「実家」の相続 青春出版社 pp.21-22
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