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読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

ルールと戦闘

ふたつの重要な行動によって,人類はほかの種よりはるかに強く集団選択の影響を受けたのかもしれない。ひとつは,狩猟採集集団内のルールを守らせようとする者たちの圧力で,これは利他主義を有利にする。もうひとつは集団間の戦闘で,これは集団選択を加速させる。
 狩猟採集社会の平等主義はたんなる原則ではなく,厳格に適用された。平等主義の徹底により,人間の社会的行動の自然変動はかなり抑えられただろう。強い狩人,権力志向者,女たらし,その他目立つ者はみな非難の的となり,集団内で成功することがむずかしかった。もし全員が同じ行動をとるしかなかったとしたら,集団内のばらつきは抑えられ,集団間のちがいは,少なくとも社会的行動に関しては,進化的変化の主要な原動力となっただろう。

ニコラス・ウェイド 依田卓巳(訳) (2011). 宗教を生み出す本能:進化論からみたヒトと信仰 NTT出版 pp.80-81

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