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読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

暴力は宗教よりも社会に

当然ながら,ほとんどすべてのイスラム教徒は平和な人々だ。しかし,ドイツ,イギリス,スペイン,オランダといったヨーロッパの移民受け入れ先でのイスラム教徒による近年のテロ行為は,イスラム教が暴力的な宗教であるという認識を助長している。宗教行動そのものは社会を結束させ,共通の目的を定めるだけである。しかし,指導者はそれを攻撃に用いることができる。アステカの宗教が一例だ。キリスト教が多様であるように,イスラム教もさまざまだ。ある宗派の信仰を形成する者は,信者がその宗派の名においてすることについて,ある程度の責任は負うだろう。言い換えれば,暴力は宗教より社会に起因すると考えるべきだ。社会は宗教を用いて暴力を正当化することもあれば,あおることもある。

ニコラス・ウェイド 依田卓巳(訳) (2011). 宗教を生み出す本能:進化論からみたヒトと信仰 NTT出版 pp.270-271

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