忍者ブログ

I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

自滅の理由

中毒問題の核にあるパラドックスは,選択能力があるのに自滅を招くのはいったいなぜか,だ。「中毒になりたくてなった人になど,私は一人として出会ったためしがない」と語るのは,2003年にレシュナーの後任として国立薬物濫用研究所の所長になった脳科学者のノラ・ヴォルコウだ。まさにそのとおり。肥満になりたくてなった人に出会ったことのある人がどれだけいるのだろう?人生で望ましくない結果は,たいてい徐々に訪れる。「中毒者が毎日ハイになることを選択するのは想像できるが,中毒者になることを選択するとは思えない」と心理学者のジーン・ハイマンは言う。「けれども,毎日ハイになることを選択すると,中毒になってしまう」

サリー・サテル スコット・O・リリエンフェルド 柴田裕之(訳) (2015). その<脳科学>にご用心:脳画像で心はわかるのか 紀伊國屋書店 pp.100
PR

bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

Copyright ©  -- I'm Standing on the Shoulders of Giants. --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]