忍者ブログ

I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

たまには会おう

ミシガン大学のエレナ・ロッコは,分散されたチームの業績低下の予防策を検証する,巧妙な実験を行なった。ロッコはフェイス・トゥ・フェイスのグループの方がリモート・ワーカーのグループよりも効率的かどうかだけを調べる代わりに,ある実験的な状況を作り出した。いったん全員に顔を合わせてもらい,そのあとで解散して別々の場所で作業してもらったのだ。ほかのチーム・メンバーと顔を合わせ,相手の雰囲気をつかめば,そのあとで散り散りになっても,相手にうまく対応したり,より深いレベルで対話したりできると考えたわけだ。
 彼女の研究では,フェイス・トゥ・フェイスのチームの業績がもっとも高かったが,最初に顔を合わせ,そのあと別々の場所で作業したチームも僅差だった。最初から別々の場所に分かれて作業したグループは,ダントツの最下位だった。この研究からわかるのは,毎回は現実的ではないにせよ,プロジェクトの開始前に全員で顔合わせをするのは,数枚の航空券を買うくらいの価値はあるだろうということだ。

ベン・ウェイバー 千葉敏生(訳) (2014). 職場の人間科学:ビッグデータで考える「理想の働き方」 早川書房 pp.152
PR

bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

Copyright ©  -- I'm Standing on the Shoulders of Giants. --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]