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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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性ホルモンと思春期

今日では,テストステロン,エストロゲン,プロゲステロンといった性ホルモンが,少年の声変わりやひげの成長,少女の乳房の発達や月経の始まりなど,思春期の身体の変化を引き起こすことがわかっている。これらの性ホルモンは,男女とも小児期から体内にあるのだが,思春期が始まると,急に濃度が高くなる。少女のエストロゲンとプロゲステロンの分泌量は,月経周期に合わせて変動する。どちらも気分をコントロールする脳内物質と関連しているため,朗らかに笑っていた14歳の少女が,寝室のドアを閉めたとたんに落ち込むというようなことも起きる。一方,少年が思春期を迎えると,それまでの30倍も多いテストステロンが体内に流れ始める。そのホルモンを受け取る受容体が集中している脳組織の扁桃体は,進化的に組み込まれた「闘争・逃走反応(戦うか逃げるか反応)」をコントロールする部位だ。
 性ホルモンは,感情をコントロールする大脳辺縁系で特に活発にはたらく。ティーンの感情が不安定なのはそのせいだ。また,少女が「泣ける」小説を好み,少年がジェットコースターに夢中になるように,ティーンが感情に訴える刺激を欲しがちなのも,性ホルモンに原因がある。彼らの脳はまだ理性的な判断ができないが,ホルモンでハイになっているので刺激を渇望するのだ。この二重の呪縛が,時としてティーンや家族に大惨事をもたらす。

フランシス・ジェンセン エイミー・エリス・ナット 渡辺久子(訳) (2015). 10代の脳:反抗期と思春期の子どもにどう対処するか 文藝春秋 pp. 28-29
(Jensen, F. E. & Nutt, A. E. (2015). The teenage brain: A neuroscientist’s survival guide to raising adolescents and young adults. New York: Harper.)
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