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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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自然科学の地位

このように,19世紀後半から20世紀前半にかけて,西欧の価値体系のなかで自然科学は非常に高い地位にのぼりつめた。これこそ,社会ダーウィニズムが大流行した根本原因である。そのなかで優生学は,進化論と遺伝の原理を人間にも応用しようとする立場にあった。優生学は,新興の自然科学によって人間みずからがその自然的運命を改良しようとしたものであり,見方を変えれば,キリスト教的救済史観の世俗化でもあった。

米本昌平・松原洋子・橳島次郎・市野川容孝 (2000). 優生学と人間社会:生命科学の世紀はどこへ向かうのか 講談社 pp. 16-17
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