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読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

ピアソンの怒り

ピアソンは,ゴルトンの死後(1911年死去),優生教育協会が彼を賞賛しながら,その統計学的な研究方法を無視して優生学の内容を変質させたことに怒りを隠さなかった。1914年2月,優生教育協会がゴルトンの名を冠して行っていた定期講演会,ゴルトン・レクチャーで,フランシス・ダーウィン(ダーウィンのもう一人の息子で植物学者)は,「ゴルトンは,現代的なメンデル学説からみると中世の錬金術士のように映る。今日の進歩的な遺伝研究は,絶対にメンデル学説に立脚しなくてはならない」と述べた。ゴルトンの名を掲げたレクチャーで,その本人を標榜する優生教育協会の関係者の言動は,ピアソンにとって理解不可能なことであった。

米本昌平・松原洋子・橳島次郎・市野川容孝 (2000). 優生学と人間社会:生命科学の世紀はどこへ向かうのか 講談社 pp. 25

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