忍者ブログ

I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

適者と強者

私たちは自然淘汰の意味を大雑把にではあれたしかに理解できるはずなのに,それにもかかわらず,ことあるごとに適者を強者や優者と取り違える。また,過去の勝者や敗者があらかじめ決まっていたかのように語るし,未来の勝者や敗者があらかじめ決まっているかのようにも語る。しかもそれを,当の進化論の用語で語るのである。なんと反—進化論的な態度であろうか。たとえば,「ビジネスAND進化論」といった言葉でウェブを検索してみれば,その種の事例にいつでも触れることができる(後に述べるように,私たちは進化論が大好きはずなのだが,そのじつ,まったく別のものを愛しているだけなのかもしれないのだ)。

吉川浩満 (2014). 理不尽な進化:遺伝子と運のあいだ 朝日出版社 pp.103
PR

bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

Copyright ©  -- I'm Standing on the Shoulders of Giants. --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]