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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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最上層

この集団の最上層を占めるのは,アメリカの文化,経済,政治に直接影響力をもつ地位に上りつめた人々である。その一部は政治権力を握り,別の一部は財界を動かし,さらに別の一部はマスコミを動かしている。この小集団を「狭義のエリート」と呼ぶことにしよう。狭義のエリートには,たとえば,憲法上の法解釈にかかわる弁護士や裁判官,,全国放送におけるニュース報道のあり方を決めるマスコミ上層部,主要な活字メディアやウェブサイトに署名入りで寄稿しているジャーナリストやコラムニストなどが含まれる。また,国内最大規模の企業や金融機関,財団,NPOなどの最高幹部も含まれる。さらに,映画やテレビドラマの制作にかかわるプロデューサーやディレクター,ライター,一流の大学や研究所の著名な学者・研究者,そして高級官僚と政治家も含まれる。
 この狭義のエリートは10万人に満たない。いや,実のところ1万人程度にとどまるのではないだろうか。少なすぎると思うなら,特定の分野について具体的に考えてみていただきたい。

チャールズ・マレー 橘 明美(訳) (2013). 階級「断絶」社会アメリカ:新上流と新下流の出現 草思社 pp.36
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