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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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名前と分類

動物に名前をつけたり,特徴を言いあらわしたりするときにわたしたちが使う言葉は,動物についてどう考えるかという問題にかかわるもうひとつの要素——すなわち,動物をどのように分類するか,ということとも深く関係している。たとえば「ペット」に分類される動物には名前をつけるけれど,「研究対象」に分類される動物にはふつう名前はつけない。最近,ある生物学者に,実験室のマウスには名前があるのかどうか尋ねてみたら,こいつは頭がおかしいんじゃないかという顔でこっちを見ていた。そりゃそうだ。だって,生物学者が突いたり,深針を挿したり,注射したりする白いマウスは,本質的にどれも同じなんだから。名前なんかつけてどうするって言うんだ?

ハロルド・ハーツォグ (2011). ぼくらはそれでも肉を食う:人と動物の奇妙な関係 柏書房 pp.61-62
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