I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

マタイ効果

小さな網しか持たない者は,いつも遅れを取り戻す努力をしなければならない。社会学者はこのことを「マタイ効果」という言葉で説明する。新約聖書のマタイによる福音書の「持っている人には更に与えられて豊かになるが,持っていない人は持っているものまでも取り上げられる」[マタイによる福音書第13章12節,日本聖書教会新共同訳]という一節に由来する社会学的概念である。要するに,知識が豊富だとますます知識は増え,知識が乏しいと一段と乏しくなるということだ。本を読むために必要な背景知識が不足している6歳の児童は,同級生に比べて本から知識を吸収することに難しさを感じるだろう。授業中に新しい情報が与えられたとき,その子は周囲の子と同じ努力をしても,みんなと同じようには記憶を定着させることができない——なぜなら,入って来る情報を処理するのに多くの認知資源を注ぎ込まなければならないからだ。周囲に後れを取るうちに,やがて落胆して努力をやめてしまうかもしれない。

イアン・レズリー 須川綾子(訳) (2016). 子どもは40000回質問する:あなたの人生を創る「好奇心」の驚くべき力 光文社 pp.

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