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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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壁画の周りの音響

 音は私たちの祖先が描く題材にも影響したらしい。音響考古学のスティーヴン・ウォラーはこの研究をもっと厳密な科学にしようと,描かれているものを音響の異なるエリアごとに統計的に分析した。彼は「ネイチャー」誌に発表した論文でこう述べている。「フォン・ド・ゴームやラスコーの深い洞窟では,音の反射レベルの高い場所で馬,雄牛,バイソン,鹿の絵が見つかり,音響効果の弱い場所ではネコ科の動物の絵が見つかる」。どうやら太古の祖先は,自分たちの描いた壁画のまわりで物語を語るときに洞窟の音響を利用していたらしい。鳴き声や足音の大きな有蹄動物の話をするときには反射音で声を増幅したが,大きな音を立てない猫の話をするときには音を強める必要がなかったのだろう。



トレヴァー・コックス 田沢恭子(訳) (2016). 世界の不思議な音 白揚社 pp.77


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