I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

実質的な負担

 名目的には,日本の国民の税金と社会保険料の負担率は約40%なので,スウェーデンやイギリス,ドイツなどよりは低くなっています。


 でも日本の場合は,中間層以下に負担が非常に多くかかるようなシステムになっています。だいたい収入の半分は,何らかの形で税金もしくは税金もどきで取られてしまっているのです。


 また日本の場合,消費税も食料品などの軽減制度がないので,低所得者ほど負担率が大きくなるようになっています。


 詳しくは後ほど述べますが,消費税というのは消費したときにかかる税金なので,収入に対する消費の割合が高い人ほど,税負担が高くなります。たとえば,収入の全部を消費に使ってしまう低所得者は,収入に対する消費税の負担割合は,ほぼ8%になってしまいます。しかし,収入の半分を貯蓄に回せる高所得者の場合は,収入に対する消費税の負担割合は4%になります。


 低所得者の負担している消費税8%を加味すれば,彼らの税負担率は50%を超えるでしょう。


 低所得者層の負担率は,日本が世界で一番高いのです。


 しかも,スウェーデンをはじめヨーロッパ諸国の方が,日本よりもはるかに社会保障が充実しています。高い税金でもそれなりの見返りがあるということです。


 ところが日本の場合は,社会保障に使われる税金の割合は先進国の中でも下から数えた方が早いのです。


 だから普通のサラリーマンにとって,実質的な税金,社会保険料負担率は,日本は世界一高いと言えるのです。



大村大次郎 (2015). 元国勢調査官が明かす 金を取る技術 光文社 pp.144-145


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