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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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同じパターンの繰り返し

 これからの将来,ロボットとの関係はいままでになく複雑化するだろう。だが,そこで繰り返されるはずのあるパターンはすでに現れている。今の仕事や給与と関係なく,あなたは否定に否定を重ねていくという予想可能なサイクルを経て進歩していくのだ。ここに「ロボットに代替されるまでの七つの段階」を挙げておく。



 1.ロボットやコンピューターに僕の仕事などできはしない。


  ↓


 2.OK,かなりいろいろとできるようだけど,僕ならなんでもこなせる。


  ↓


 3.OK,僕にできることはなんでもできるようだけど,故障したら僕が必要だし,しょっちゅうそうなる。


  ↓


 4.OK,お決まりの仕事はミスなくやっているが,新しい仕事は教えてやらなきゃいけない。


  ↓


 5.OKわかった。僕の退屈な仕事は全部やってくれ。そもそも最初から,人間がやるべき仕事じゃなかったんだ。


  ↓


 6.すごいな,以前の仕事はロボットがやっているけれど,僕の新しい仕事はもっと面白いし給料もいい!


  ↓


 7.僕の今の仕事はロボットもコンピューターもできないなんて,すごくうれしい。



 [以上を繰り返す]



 これはマシンとの競争ではない。もし競争したらわれわれは負けてしまう。これはマシンと共同して行なう競争なのだ。あなたの将来の給料は,ロボットといかに協調して働けるかにかかっている。あなたの同僚の9割方は,見えないマシンとなるだろう。それら抜きでは,あなたはほとんど何もできなくなるだろう。そして,あなたが行なうこととマシンが行なうことの境界線がぼやけてくる。あなたはもはや,少なくとも最初のうちは,それを仕事だとは思えないかもしれない。なぜなら退屈で面倒な仕事は管理者がロボットに割り振ってしまうからだ。



ケヴィン・ケリー 服部 桂(訳) (2016). <インターネット>の次に来るもの:未来を決める12の法則 NHK出版 pp.79-81


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