忍者ブログ

I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

AIが直面する課題

 グーグルの自動運転車の開発はかなり進んでいる。多くの空港ですでに使われている自動運転列車は,いまや世界中の都市に導入されようとしている。たとえばデンマークのコペンハーゲンでは,ほとんどあらゆるものがコンピューターで一元管理されている。暴走する自動運転列車が,五人を殺すか一人を犠牲にするかの「選択」に直面する――そして,状況に応じで適切に反応するようプログラムされている――という事態も想像できる。


 自動運転列車であれ銃を使うロボットであれ,人工知能を備えた機械は人間より適切に「振る舞う」ことさえある。ストレスの多い状況で(たとえば砲火にさらされて),人は太った男を突き落としてしまい,あとで後悔するかもしれない。機械の「決断」は,アドレナリンがほとばしったからといって誤ることはない。


 ソフトウェア技術者が意見を一致させる必要のあるただ一つ(!)の事柄は,道徳規則をどんなものにするかということだ。



デイヴィッド・エモンズ 鬼澤忍(訳) (2015). 太った男を殺しますか?「トロリー問題」が教えてくれること 太田出版 pp.182-183


PR

bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

Copyright ©  -- I'm Standing on the Shoulders of Giants. --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]