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読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

目的を考える方法

 同じ高さになろうとする水だとか,自分と同じ種族を守り,増やそうとする遺伝子といった具合に,意思を持たないものに「目的追求」行動を考えるやり方いは,それなりに利点がある。そこで仮定した動機は,便宜的な表現や示唆的な比喩や有用な決まり文句以上のものになって,記憶に残ることだ。ただし人間が対象の場合,比喩が比喩でなくなり,目的をめざすとか問題を解決するといったイメージに安易に結びつきやすい。このため,およそ見当違いの目的をめざしているとか,目的を知らずに行動しているとか,意識せずに目的を取り違えている,といった可能性を忘れてしまうことがある。また,人々がめざしているとされた目的が達成された場合,その満足感を過大評価してしまうこともある。



トーマス・シェリング 村井章子(訳) (2016). ミクロ動機とマクロ行動 勁草書房 pp. 13


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