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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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グリッデン型鉄条網

 グリッデンは,長さ五センチほどのワイヤーの両側を斜めに切って鋭くしたトゲ(これをバーブ barbという)をワイヤーに固定する技術を確立した。バーブをワイヤーの上に等間隔でならべておき,コーヒー挽き器の原理を応用してワイヤーにバーブを二重に巻きつけて,バーブの先端が両側から1~2センチはみ出すようにした。


 だが,これだけではバーブがワイヤーにしっかり固定できないで,位置がずれてしまう欠点があった。そこで,バーブを巻きつけたワイヤーにもう1本のワイヤーを添えて,二本を撚り合わせることでバーブを固定することに成功した。量産できる機械も発明した。これが,今日の鉄条網製造の原型になった。今日でも「グリッデン型鉄条網」とよばれている。


 この利点は,二本を撚り合わせると強度が増して夏の猛暑でも緩みがでなかったことと,丈夫なために家畜が二度と破ろうとはしなくなったことだ。



石弘之・石紀美子 (2013). 鉄条網の歴史:自然・人間・戦争を変貌させた負の大発明 洋泉社 pp. 21-22


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