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読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

成果給がなじまない場合

 もうお気づきのように,「職務給」と「成果給」には向き不向きがある。日本型成果給は,本当に高度な人材には,適合的だといえる。企業の経営に責任を負うべき企業の上層部,真にハイパフォーマンスな社員については,あらかじめ労働市場で処遇を決定したり,仕事の内容をある程度確定するということも難しいだろう。実際に,実力があるのなら,目標設定も「対等」に結ぶことができるかもしれない。


 一方で,ブラック企業の労働者は,いかに店長が社内では「管理職」とされていたとしても,そして「新入社員が全員幹部候補生だ」と言われていたとしても,やはり会社経営者に責任を負えるような役職ではないし,それだけの対価を得ているわけでもない。労働集約型の労働であるために,「無理な命令」をすればするほど企業は儲かる。だから,日本型成果給はまったくなじまないのだ。



今野晴貴 (2015). ブラック企業2:「虐待型管理」の真相 文藝春秋 pp. 273-274


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