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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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どうしようもないほどひどい

 何かを回想するとき,四つの種類の汚染が起こることによって,正確さが損なわれることが多い。一般的に言って,
・人は物事を正確に観察するのが得意でない。
・うまく観察したわずかばかりのことも,正確に記憶するのが得意でない。
・うまく記憶したわずかばかりのことも,他人に正確に説明するのが得意でない。
・うまく説明できるわずかばかりのことも,大幅に単純化する傾向がある。
 これを疑うなら,こうした分野で実際に行われた学問的研究をひもといてみればいい。このような研究はいくつもあって,どれも同じことを指摘している。つまり,人間の心には素晴らしいところもたくさんあるが,過去の経験を正確に説明する能力はどうしようもないほどひどい,ということだ。
イアン・ローランド 福岡洋一(訳) (2011). コールド・リーディング:人の心を一瞬でつかむ技術 楽工社 pp. 259

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