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読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

脳と脂肪

 脂肪は無駄な厄介もの。先進国の人間にとっては大問題だ。われわれはいつのまにかそう考えるようになり,脳がほとんど脂肪でできているという事実を見落としてしまう。もちろん特別のタイプではあるが脂肪には変わりない。進化の過程における脳の発達は脂肪組織の増大にほかならない。そのうえ,何百万という神経細胞間の極細の接続も,「脂肪に満ちた」細胞同士をつなぐ「脂肪に満ちた」接続なのである。それが人間の知性と創造性の構造的な土台である。
 人間の進化において,脂肪に満ちた脳の発達は,皮下脂肪の増大,胸と尻という特別な箇所への脂肪の蓄積と並行しておきた。同じような生化学的作用によって脳,胸,尻は大きくなったのだろう。人間と人間にもっとも近い類人猿とを区別する重要な解剖学的特徴,それが脂肪なのである。
デイヴィッド・ホロビン 金沢泰子(訳) (2002). 天才と分裂病の進化論 新潮社 pp. 22-23

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