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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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相関と因果関係

 しかし,相関があるからといってそれが因果関係を示すことにはならない。たしかに相関は,ある事象がもう一つの誘因であることを意味する場合もある。しかし,両者が第三の要因によってひきおこされ,相関がみられることもあるのだ。たとえば次のような例がある。第二次大戦後,自動車と洗濯機の所有が劇的に増加した。それらを一年ごとに座標で位置を定め比較すると,自動車と洗濯機の購入とのあいだに密接な関係があることはあきらかだった。だからといって,自動車の購入が洗濯機の購入の誘因だということにはならない。両者には相関がみられるが,それは一方が他方をひきおこしたということではない。両者の数字は一般的な購買数の増加の指標なのである。相関はつねに注意深く正当に解釈されるとはかぎらない。
デイヴィッド・ホロビン 金沢泰子(訳) (2002). 天才と分裂病の進化論 新潮社 pp. 119

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