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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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スパイク

 樹状突起と軸索とでは,電気信号の性質も異なる。軸索では電気信号は鋭いパルス状になっている。そのような一過性の電位の変化を《活動電位》という。それぞれのパルスの持続時間は1ミリ秒(1000分の1秒)ほどである。活動電位はとがった形をしていることから,研究者はこれを「スパイク」と言うので,以下ではそう呼ぶことにしよう。神経科学者たちは,ニューロンが活性化することを,「ニューロンがスパイクした」と言うことがある。経済面のニュースでは,「銀行が大きな利益を出したというニュースが市場を活性化させて,株価が急騰した(スパイクした)」などと言うが,ニューロンが活性化されて電位が一時的に急上昇(スパイク)することを,縮めて「ニューロンがスパイクした」と言うわけだ。
セバスチャン・スン 青木薫(訳) (2015). コネクトーム:脳の配線はどのように「わたし」をつくり出すのか 草思社 pp. 99

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