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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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細胞の見方

 細胞は,どのタンパク質に意味があるか,つまり生きる助けになるかどうかについて冷徹な見方をする。それが役に立つときだけ意味があり,突然変異して,正しく折りたたまれなくなった欠陥タンパク質は,その意味を失う。もしタンパク質の「意味」というのがあまりにも擬人的に感じられるなら,意味の意味を探求する言語学の一分野としての記号論において,「意味」がどのように定義されているかを思い出してみる価値がある。記号(サイン)——道路標識から本のテキストまで,何でもありうる——が指し示すものが,何であれ意味なのである。もしその記号がタンパク質のアミノ酸テキストであれば,それが指定する意味はタンパク質の表現型であり,細胞内でそれが果たしている機能である。
アンドレアス・ワグナー 垂水雄二(訳) (2015). 進化の謎を数学で解く 文藝春秋 pp. 160

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