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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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スプリッティング

 境界性パーソナリティ障害のさまざまな「対処行動」は,周囲の人間に災難をもたらすことがある。姉の行動が数十年にわたって両親の生活を荒廃させたように。
 たとえば,対処行動の1つである「スプリッティング」は,周囲の人々を理想化したり低く評価したりして揺れ動く状態である。彼らにとって人間は良いか悪いかの2つに1つで中間がなく,1人の中に善悪が共存しうることを受け入れられないのだ。さらに大きなスケールになると,患者が人々をたがいに争わせ,1つのグループを善玉,もう一方を悪玉に分類する。しかし,だれが良くだれが悪いかはその日によって変わるし,1時間ごとに変わることさえある。

バーバラ・オークレイ 酒井武志(訳) (2009). 悪の遺伝子:ヒトはいつ天使から悪魔に変わるのか イースト・プレス pp.207-208
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