忍者ブログ

I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

無実の者の自白

 無実の人間に自白させてしまうのは,警察の取調べ中のミスとしては最大級に危険なものだが,刑事も検察側も判事も大半はこうした事態など起きるはずがないと思っている。「してもいないことを白状させられるなんて馬鹿げた考え方だ」と,あのジョシュア・マーキスも言う。「まさに(現代の)トゥインキー的意見[トゥインキーは,究極のジャンクフードと見なされている金色のスポンジケーキで,何年も腐らないという都市伝説がある]であり,最低のゴミ科学だ」。たいていの者は同意見だろう。無実なのに罪を告白するなど想像もつかない。断固,抗議する。絶対に主張を曲げない。弁護士を呼ぶ……はずだろう?しかし,まったくの無実と判明して釈放された収監者を研究した結果,15パーセントから25パーセントは実行してもいない犯行を自供していた。社会科学者や犯罪学者はこうした事例を分析し,実験によってメカニズムを解明しようとした。

キャロル・タヴリス&エリオット・アロンソン 戸根由紀恵(訳) (2009). なぜあの人はあやまちを認めないのか:言い訳と自己正当化の心理学 河出書房新社 pp.185-186
(Tavris, C. & Aronson, E. (2007). Mistakes Were Made (but not by me): Why We Justify Foolish Beliefs, Bad Decisions, and Hurtful Acts. Boston: Houghton Mifflin Harcourt.)
PR

TRACKBACK

Trackback URL:

bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

Copyright ©  -- I'm Standing on the Shoulders of Giants. --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]