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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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論文の氾濫

 長い文献リストを必要とするようになったのは比較的最近のことである。論文の氾濫という今日の問題は,わずか20年前には考えられなかった。1958年,ジェームズ・D・ワトソン(のちにノーベル賞を受賞)はハーバード大学の准教授の申請を行った。しかし,この時,この若き生化学者の履歴書にはわずか19篇の論文しか記載されていなかった。フランシス・H・クリックとの論文はそのうちの1つであり,そこには生命を支配するDNAの分子構造についての歴史的な記述があった。今日では,准教授をめざす候補者の文献リストには,50ないしは100の論文が記載されているのが普通である。

ウイリアム・ブロード,ニコラス・ウェイド 牧野賢治(訳) (2006). 背信の科学者たち:論文捏造,データ改ざんはなぜ繰り返されるのか 講談社 pp.81

(引用者注:原書は1982年に刊行されている)
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