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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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ピア・レビュー

 ピア・レビューや審査制度は,追試とは異なったものであるが,公明正大で,偏見にとらわれないという点で普遍主義を具現したものである。もし科学において客観性という普遍主義の規範が厳しく守られるなら,ピア・レビューや審査制度は完全に機能することができる。そして普遍主義からの逸脱はこれら2つの機構に重大な欠陥を生じさせることになる。個人の偏見はピア・レビューや審査制度の効力を失わせる要因の1つである。別の要因は,審査員の間で首尾一貫した判定が行われない場合や,判断が真価によるのではなく,誰が審査したかに依拠する場合に起こるご都合主義である。

ウイリアム・ブロード,ニコラス・ウェイド 牧野賢治(訳) (2006). 背信の科学者たち:論文捏造,データ改ざんはなぜ繰り返されるのか 講談社 pp.139
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