忍者ブログ

I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

月と太陽は同じ大きさ

 最も古くから知られ,最も興味をそそられる自然界における偶然の一致が,大昔から老若男女を問わず聡明な人間を悩ませ,創意に富んだ説を次々に生み出してきた。それは,地球から見ると太陽と月が同じ大きさだという現象である。今でこそ,ただの遠近感の問題だとわかっているが,それだって,単に頭のいい人が言ったことを信じているにすぎない。
 この現象の研究に最初に取りかかった人たちには,基礎となる確かな知識がほとんどなかった。。紀元前6世紀,ギリシャの哲学者ヘラクレイトスは,太陽の直径を約30センチと推測した。これが正しいとすると,地球から太陽までの距離は40メートルほどということになる。だが,今ならインターネットでちょっと調べれば,ヘラクレイトスの推測がまちがっていることはすぐに確かめられるし,太陽の直径は138万3740キロ,月の直径は3475キロという正確な数値までわかる。太陽の直径は月の直径の400倍で,太陽と地球の距離も月と地球の距離の400倍。つまり,この相対的な距離によって太陽と月が同じ大きさに見えるのだ。

マーティン・プリマー,ブライアン・キング 有沢善樹(訳) (2004). 本当にあった嘘のような話:「偶然の一致」のミステリーを探る アスペクト pp.38
PR

TRACKBACK

Trackback URL:

bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

Copyright ©  -- I'm Standing on the Shoulders of Giants. --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]